長期優良住宅 Long-life quality housing

① 構造の安定に関すること・耐震性について

地震や風などの力が加わった時の建物全体の強さをチェック。

特に耐震性については数百年に一度発生する地震の1.5倍の地震力に対して倒壊しない事。

数十年に一度発生する地震の1.5倍の地震力に対しては補修して住み続けられる事を求める最高等級3を標準仕様。(認定申請にあたっては弊社設計スタッフが物件毎に構造計算をいたします)

長期優良住宅認定基準は耐震等級2。

地震力は1.25倍で認定されますが弊社はさらに耐震性をアップ。

耐震等級3を標準仕様としています。

性能の紹介

1壁量の計算

耐力壁は建築基準法の1.5倍以上。より安全を図るため準耐力壁を含まずに検討します。

2壁の配置の確認

壁の配置が偏っていては地震の時に建物がねじれてしまします。
外周部にしっかり耐力壁を設けます。

3床の強さの確認

十分な壁量を確保していても2階の床や、小屋面など水平面が強くなければ、地震などの力が加わった時に上部の水平力を下の壁に伝える事ができません。

弊社では2階の床の梁を91cmの格子状に組んで、さらに構造用合板を張る「剛床構造」にしています。

また必要に応じ、小屋梁にも構造用合板を張り水平面の強度を確保しています。(構造用合板は国産檜合板を採用)

4接合部のチェック

伝統的な技術によって建築されてきた木造建築も、現在では構造体のあらゆる箇所に金物による補強がほどこされています。

人命を守る為、建築基準法が改正され、部材の接合部等に取り付ける金物が増えてきました。

柱脚や筋交の端部など、きちんと接合されていないと耐力壁より先に接合部が外れてしまって大変です。

弊社ではN値計算により「適切な位置に適切な数のみ」金物を取付ます。

5基礎の構造方法のチェック
6胴差、梁などの横架材のチェック

② 劣化の軽減に関すること

数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できることを目的にして、樹種の選択、防腐・防蟻処理、換気対策など通常の維持管理のもとで、構造が少なくとも100年程度使用できるような措置をします。

さらにプラスαとして、床下および小屋裏に点検口を設置し、点検スペースとして床下空間を確保しました。

性能の紹介

1基礎に水切りを設置

基礎に水切りを設置+構造体にヒノキ、ヒバなどの耐久性の高い樹種の採用(この仕様により、防蟻処理が不要となります。弊社は人体への影響を考慮し、防蟻処理をしておりません。)

2洗面所の床に防水上有効な仕上げを採用
3浴室はユニットバス(JIS A4416認定品)
4基礎の高さは400mm以上
5床下の換気処理:1mあたり75平方センチメートル以上の換気口
6小屋裏換気
7外壁の通気工法
8床下空間330mm以上+点検口の設置
9壁等によって区分された小屋裏空間毎に点検口を設置

③ 維持管理への配慮

構造躯体に比べて耐用年数が短い内装・設備についても、維持管理を容易に行うために必要な設置をしています。

性能の紹介

1基礎の配管の貫通部に、配管の交換の為に、さや管工法を使用。
2ユニットバス、洗濯パン、洗面、キッチンの給排水が点検できるように点検口を設置。
3ヘッダー配管の採用。

④ 温熱環境に関すること

省エネ法に規定する省エネルギー基準(次世代省エネルギー基準)に適合することを求められます。

暖冷房時の省エネ化と、環境負荷の低減を図るため屋根、床、壁、開口部の断熱性能を高くします。

性能の紹介

1躯体の断熱性能の確保

・屋根、天井、外壁、床(外気に接する部分)
ポリエステル繊維:C(パーフェクトバリア)を採用。

・床、土間床
高性能フェノールフォーム保湿版:Fを採用。

2外壁開口部の仕様

・全ての開口部(玄関ドア、勝手口、窓)に10mm以上の中間層のある複層ガラスを採用。

3日射遮蔽の措置

全ての窓にLOW-Eガラスを使用しています。

高断熱LOW-E膜と、2枚のガラスの間にある中空層の効果で冬は室内に日射熱を適度に取り入れ暖かく、室内の暖房熱を外に逃さないので、暖房負荷を軽減し、省エネに貢献します。

また、ガラスの表面温度が下がりにくいのでガラス面の結露も防ぎます。

4結露発生防止対策

外壁、屋根の通気層の確保と断熱材の選択による対策で結露の発生を防ぎます。

⑤ 維持保全計画について

建築時から将来を見据えて、基礎や構造躯体、屋根・外壁・開口部・設備など点検項目や時期、定期的な手入れのご提案や更新、取替など維持保全の為の資金の確保まで総合的に計画します。

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